さすらいライター、みずぐちもとゆきが綴る日常と非日常

6月28日 できることの積み重ねが暮らしを彩る。映画「人生フルーツ」を観て。

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京都シネマでアンコール上演されている「人生フルーツ」を観に行く。
アンコールするような人気作で、開場の1時間前に行ったのにすでに満席。

 

この映画を紹介してくれたのは、もう付き合い5年にもなる友人。
もっちー(あだ名)、絶対いいから、観に行きなよ」と
わざわざチラシを持ってきてくれた。
それから数ヶ月。偶然、アンコール上演のことを知って、
いまみるべきだなと、人生で初めて立見することに。

 

愛知県、名古屋の郊外にある高蔵寺ニュータウンに住む一組の夫婦。
二人合わせて170歳を越える津幡さん夫妻。
建築家の夫、修一さんが自ら設計した自宅。
その庭で野菜や果実を育てながら暮らす妻、英子さん。
小さなことをこつこつと積み重ねる二人の暮らし。

 

風が吹けば木の葉が落ちる。
落ち葉が落ちれば土が肥える。
土が肥えれば、果実が実る。
人生、フルーツ。

 

二人の暮らしの向こうにはいつも自分の子供や孫の世代のころに
どうなってほしいかという「ゆめ」を抱いている。
でも、日々の暮らしは小さなことの積み重ねでできあがっている。
それは果てしないようにも感じられるが、一歩一歩は着実で足取りの途絶えない、
前に進みつくりあげていく「つよさ」を感じる。

 

自分のできる小さなことをコツコツ積み重ねる。
それが積み重ねていった先にどんな暮らしが、未来が待っているのだろう。

 

夏の着物をもらったから、夏まで生きようと思う。
太宰治は小説のなかに書いたことがあるという。

 

ここに置き換えてみれば、
今年は梅酒を漬けたから、飲めるようになる来夏まで生きようと思う、といったところか。
そんな仕込みの繰り返しが日々の暮らしをつくりだしている。

いまの時代、あえてまわりみちをするようなことかもしれない。
買えば、使えば、思った瞬間にすぐに手に入る。
たしかに、瞬間に手に入る快感は代えがたいものがある。

 

でも日々の暮らしをこつこつ自分の手で築き上げていく
その過程の経験や得られる充足感は、
その道のりが長い分、瞬間では消費されない、日々生きていく実感を覚える。

 

いまの自分からはあこがれでしかないけれど、
「できることでいいから、小さなことをこつこつ」積み重ねてみたい。

 

 

 

 

6月11日 つながりのなかでお店をすること。

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友人のお誘いで、五条本楽園に出店した。
出店者にも、お客さんにも知ってる方がたくさんいらした。
 
本だけじゃなくて、演劇やライブ、トークショーもあって、
小さなマルシェのような感じ。
 
いろいろお話を伺いつつ、おすすめの本を紹介する。
単なる売り手、買い手とは違う関係になれる気がする。
こういうイベントではお客さんや他の出店者さんとの
こうした対話がなによりも楽しみ。
 
いつもとは違う本との人との関わり方、
つながりのなかで、お店や企画をすること、
少しずつでも機会をつくっていきたい。
 
 
 
 

川辺をひとり、ゆく。

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なんのあてもなく、鴨川まで来てしまった。
ひとりで川辺に来るなんて何年ぶりだろう。
 
地元も川辺だったので、時々行くことはあったが、
楽しみに行ってたのは小さい頃だけ。
 
年頃になってから、わざわざこうして川辺まで
出向くときは、決まって行きたいからではない。
どうしようもなく、足が向いてしまう時だ。
 
頭のなかのひとりごとが鬱陶しくなるとき、
川の堤の水が下にざあーっと落ちる音がこいしくなる。
川辺にいるときだけ、自分の頭のなかの独り言から解放される。
ここにいるときだけは、なにも考えないで自然にいられる。
 
ときにはひとりで出向かねばならない。
でもほんとうは誰かと来たいのだ。

つくるなら素材にもうつわにもこだわりたいのです。

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ラジオやら雑誌に憧れる。
かたちのことばかり目が行くんだけど、
なにが気になるんだろう。

 

どちらにも共通するのは一見すると雑多な内容が、
受け手の想像の範囲を超えたどこかでつながっていること。

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きょう、なにたべた?

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普段何気なく過ごしてしまうと、口にするものなのに
気にしないでいろいろなものを食べている。

 素材一つひとつにこだわった食事はそれだけでも貴重だ。

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